今でも鮮明に覚えている。
「今度、外の景色を観ながら足浴しようと思うねん」
僕はこの言葉に衝撃を受けた。
足浴は患者さんの足を湯に浸けることで、
①爽快感を感じてもらう
②清潔の保持
③血液循環の一時的な改善
④保温
⑤筋緊張の緩和
⑥離床のきっかけ
②清潔の保持
③血液循環の一時的な改善
④保温
⑤筋緊張の緩和
⑥離床のきっかけ
などの目的や効果を持つ。
そして、足浴の場所はベッドか廊下の端の景色の見える場所、食堂などが一般的であった。
そして、その場所しか僕には思いつかなかった。
概念が固定していたのだ。
しかし、彼は難なく僕の固定概念を超えていった。軽々と
「外で足浴をする」
この時は屋上だった。
気持ち良いに決まっている。
想像だけでイケる。
彼の受け持ち患者さんは最高に気持ちよかったと言った。
彼は実習で最高得点をたたき出した。
外で足浴は、日常であれば「足湯」として存在する。
しかし、病院という特殊な場所では行動範囲も制限される。
足湯の概念を病院に持ち込んだ彼を、僕は一生忘れない。
そして、病院という特殊な場所であったも、一般的な日常と変わらない入院生活を患者さんが送ること
それが理想である。
それは退院しても生活に変化が少なく、退院後の生活にもすぐになじむことができるということにつながるからだ。
物事を柔軟にとらえる力、考える力、実行する力。
こういうものを大切にしていきたい。
まとめると、僕は彼にあこがれています。
以上です。
ありがとうございました。(^^)
コメント